6月10日 晴れ

出費

新聞 120円

古本 400円

サランラップ 300円

計 820円

 

最近読んでいる荻原魚雷の『日常学事始』という本が面白い。都会で一人暮らしをする20代男性にはピンポイントで役に立つ内容だし、驚くほど自分とセンスが合う。この本にもっと早く出会いたかった・・・。

その中にお金について書かれた章があって、そこで筆者は「幸福とは収入より支出を小さくすること」と述べている。

不要な支出を控え、少しずつ貯金をする。とにかくある程度まとまったお金を貯めろと筆者は言う。僕はこれまでの人生で貯金というものを一度もしたことがない。しようと思ったことも一度もない。もちろん今も貯金はゼロだ。それどころか借金まみれだ。クソ。

まとまったお金の塊は人の思想を変えるらしい。筆者は貯金ゼロから百万円を貯めたらしいが、それは無理なので、僕に可能なのは十万円だろうか・・・。とにかくまとまった額を貯金してみたいという気持ちが少しだけ湧いてきた。

僕の中の「幸福そうに見える芸能人ランキング」第一位はオードリーの春日俊彰だ。ラジオを聞いても、テレビを見ても、春日はいつも幸福そうだ。あのあっけらかんと人生を楽しんでいる感じ。あれは性格やキャラによるものかもしれないが、僕はそれよりも春日の節約家としての面が、あの幸福な雰囲気を生む大きな要因なのではないかと考えている。

春日といえば究極の節約家。売れっ子芸能人なのにもかかわらず、未だに若林にケチだといじられている。でも誰に何と言われようと春日の金銭観は全くブレない。だから貯金は相当なものだと思う。

あの何の心配もしていないように見える幸福そうなコメディアンを支えているのは、何百万いや何千万というお金の塊なのではないか。

お金の塊を作る技術。僕はケチ臭い人や、貯金ばかりする人を長らく馬鹿にしてきた。でも現実問題として、浪費家は幸福そうではない。それはお金をすぐ使っちゃうと公言している若林と春日を比較すれば何となく分かる。まあその二人のバランスがオードリーをいいコンビにしているのだけど。

僕は今日、自分に「金欠病」という診断を下した。治療は自分と、周りの人たちに支えてもらいながら長期的に行う予定だ。自分を完全に破壊して全てが手遅れになる前に、何とかこの病気を治して、いつか僕も春日が感じているであろう幸福感を味わいたい。